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サイトウ・キネン・フェスティバル松本の合同演奏会に行きました

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サイトウ・キネン・フェスティバル松本、市街の吹奏楽パレードを観に行く予定でしたが、残念ながらパレードは雨で中止。
合同演奏会は雨天時の予備会場キッセイ文化ホールで開催することになりました。ただ、強い雨が降ったのは一時期だけだったようで、会場に着く頃はすでに天気は晴れ。残念なタイミングでした。

キッセイ文化ホールは決して狭くないホールですが、もともと市街パレードを観に行く規模の人が移動したのですからホール内は人が一杯。辺りから聞こえてくる声も少しピリピリした感じがあって、どことなく残念感というか、正直、あまり良い感じの空気ではありませんでした。

いくつかの学校の演奏会のあと合同演奏会の準備が始まり、演奏者さんがステージにほぼぎゅう詰めで並びました。さあ指揮者登場、と言うところでマイクを持った小澤さんからひと言、「外でやりましょう」。会場内が拍手で沸きました。

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空の下は演奏は本当に気持ちのよいものでした。
そこには何か、音楽を聴く意味みたいなものがあったような気がします。

確かにホールの響きもなく、蝉の声と子供やら大人やらの声がガヤガヤとしながらの音楽は「綺麗な響き」ではないのかもしれません。
けれどそのかわりに、自由な空間で音楽を演奏することと聴くことの気持ちよさに溢れていました。

小澤さんはもう一人の指揮者、宮本さんが指揮をされている間も椅子にほとんど座ることなく身体でリズムをとっていました。そうかと思うと突然身体を横に向けて腕を動かし始めたり。その先には、小学校低学年ぐらいの小さな演奏者さんの姿がありました。

今年で「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の名称は終了し、来年からは「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」になります。
小澤さんによるとサイトウ・キネンの一回目と二回目、お城で演奏する前の時も、今回と同じ場所、キッセイ文化ホールを飛び出し、外で演奏したそうです。
つまりサイトウ・キネン・フェスティバルの合同演奏会は、その始まりと終わりを同じ場所で締めくくったことになります。

あの時間に雨が降らなかったら文化ホールへの移動はありませんでしたし、小澤さんの一言がなければホール外への移動はありませんでした(それはもう本当に、演奏の直前での「監督」の決定的な一言だったのです)。そこにはいくつかの偶然と、そして偶然のタイミングを必然に変えるある種の『意思』があったように思います。
小澤さんの力、そしてその状況に臨機応変に対応するスタッフさんの凄さを垣間見たような気がしました。