サイトウ・キネンが始まってきました、と、ヴィック・ムニーズ の映画について
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サイトウ・キネン・フェスティバル 松本のプログラムが始まってきていて、市内も青色と緑の旗が飾られていました。わかりにくいのですが上の写真で茎のあたりにちらっと写っています。
9日にはお城でSK松本合唱団とSK松本ジュニア合唱団による歓迎演奏会が開催されていました。男声コーラスの力強さがすごかった!
蝉の声を聞きながら聴く合唱は、それもまたコーラスのひとつと言う感じで心地よかったです。
また同日、松本市美術館ではたぐ展☆の企画でヴィック・ムニーズの作品制作を描いた映画の上映会 ( 公式サイト )+アフタートークのイベントがありました。
こちらの映画はがっつりアート映画というよりは、作品の制作に関わる人々を描いた感じのドキュメンタリー。
- 作家(ヴィック・ムニーズ)が作品を制作する場所としてごみ集積所でごみを“リサイクルする”人々と出会い、彼らたちを作品のモデルとして選んでいく流れ。そのなかで作品によって彼らの人生そのものを変えてしまう事の葛藤(その時の奥さんとリアルに言い争いをしたりしてます)。
- モデルとなった一人は、作品がオークションで販売される現場へ行き、完成した作品がとんでもない高額で売買されていくのを目の当たりにする。
- そして得た利益によって、良くも悪くも彼らの人生は変わっていく。自分の夢を実現させる人や、元のごみ集積所に戻っていった人。
2012年にその集積所は閉鎖されたそうですが、今どうなっているのかはわかりません。ハッピーエンドで終わる物事で無いことは確かでしょう。
ヴィック・ムニーズは実際それまで全然意識していなかったアーティストの方だったのですが、作品を観てオープニングトークを聞いて興味を抱き、今回の映画に出会うキッカケとなりました。映画の後の塩原氏によるアフタートークもとても素敵でした。
こういう出会いのし方はとても幸せなんじゃないかなと思います。たぐ展☆の企画はちょっとびっくりするぐらい良いですね。