「たぐ展☆」超面白いです
松本市美術館で開催中の「たぐ展☆」超面白いです。
巨匠と言われる人から若いまで様々な展示物が並び、その選定には小学生から取ったランキングが反映されていて、さらに作品は子供の目線を考えて床下に近い位置に展示されているという徹底っぷり。一部の作品は写真撮影可。そして結果として発生した、キース・ヘリングや会田誠やヴィック・ムニーズや草間彌生がならぶ売店のカオス感。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku22.htm
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-pdf/taguten.pdf (PDF)
田口弘氏、広本伸幸氏、塩原将志氏らによるオープニングトークを聞きに行ったんですが、こちらもバイヤー始点から、普段なかなか聞けない話も多く面白かったです。
若手アーティストの作品の買って、作品の値段が高くなったら売る(売りたくないものは残す)。それをすることで利益を得てコレクションを増やしていく。それがアーティストの支援にも繋がっていく、作品の価格は買いたい人が決める、買いたい人がいれば値段は上がるし、いなければ下がる。
そこら辺、今設立されているスタートアップ支援の会社(エムアウト)の最初の事業が現代アート販売のタグボートだったというのも関連してるのでしょう。泥臭い話ではあるんですが、そしてアーティスティックの世界ではそれに不快感を覚える人が居ることもわかるのですが、でも、確かにその通りではあります。
田口氏はマーケットベースという事で、ある意味態度としては一貫している方という印象を受けました
(……でも根源としてるのが情動がパラメータのアート作品なわけで、そこがやっぱり面白いところです)。
田口氏が過去注目の一冊としてあげた書籍
http://president.jp/articles/-/10174
歌舞伎やサイトウキネン、りんご音楽祭に松本に来た方はぜひ松本市美術館にも立ち寄ってはいかがでしょうか(PR)。オススメです。